『白い巨塔』といえば財前五郎ですよね。
他にも魅力的キャラクターはたくさんいますが、
財前五郎の生き様を表したドラマが白い巨塔だと思います。
白い巨塔のストーリーそのものは完全なるフィクションなのですが、
実は財前五郎にはモデルとなる医者がいるらしいとのこと。
その名も神前五郎(こうさきごろう)医師。
名前がそっくりですね!
本当にモデルなのか怪しいところですが、神前五郎医師が一体どんな人なのか情報をお伝えしてまいります!
Contents
財前五郎のモデル?神前五郎(こうさき ごろう)医師」とは?
神前五郎医師の専門は『癌』と『血栓止血学』。
白い巨塔の財前五郎も癌治療の専門医ですから、この点は財前五郎と共通していますね!
ちなみに財前の専門は食道です。
おまけに元大阪大学医学部第二外科教授という経歴。
財前五郎も最終的に浪速大学の教授に上り詰めます。
なので
- 癌の専門医
- 地位
という2点に関して共通点があるんですね!しかも名前は1文字違うだけ!
ちなみに白い巨塔の浪速大学のモデルは、現実の大阪大学です。
参考:浪速大学医学部のモデルは大阪大学?ロケや撮影も阪大でやったのか?
神前五郎石医師はなんと1919年生まれ!
神前五郎医師はなんと戦前生まれなんです。
1919年に生まれたので、第二次世界大戦を記憶があるうちに経験もされています。
現代社会にとっては生き字引のような存在ですね。
しかし残念ながら2015年に亡くなられており、
教え子がその死をひどく悼んでいる様子から、かなりの人格者であったことが伺えます。
財前五郎も劇中で死を悼まれていましたね。人格者かどうかは怪しいところですが。
神前五郎医師が財前五郎のモデルになった理由は?
白い巨塔そのものは作家の山崎豊子さんが1960年台に執筆した小説が原作です。
なので原作は小説なんです。
その山崎豊子さんが病院に行った時の担当医だったからだそうです。
そこで名前や経歴などをモデルにしたとのことらしいです。あくまでもうわさですが。
ただし、性格は財前五郎とは全くの別人であったと言われていますね。
となるとあくまでも名前や経歴的なものを借りてきた、というだけだと推測されます。
ただし、実際には『財前』は映画版『女系家族』のプロデューサーから、『五郎』はすっきりしているから、という理由で名付けられただけだとも言われています。
また、財前五郎にはもう1人モデルとなる医師がいたようです。
財前五郎のもう1人のモデルは中山恒明医師?
①中山恒明医師の経歴
財前五郎のもう1人のモデルは、中山恒明(なかやま こうめい)医師と言われています。
中山恒明医師の専門は、食道外科。
実は中山恒明医師のほうが財前五郎と専門がドンピシャなんですね。
(2003年版)
中山恒明医師はかなりすごい人で、
国際学会から『世紀の外科医賞』という賞を受賞した経歴があります。
これは食道外科手術における成績を格段に向上させたことで、
受賞した賞なのです。
それだけではなく、癌医学に『中山恒明賞』というものが創設されたりと、
癌医学の権威として長年活躍されていました。
また、36歳という若さで千葉医科大学(現千葉大学)の第二外科に着任!
若くして教授に着任された点も、財前五郎との共通点ですね。
②中山恒明医師の座右の銘
「誰にでもできる、安全で易しい手術を」
が中山恒明医師の目指した1つの到達点です。
一部の腕の立つ医師ができる手術ではなく、
技量が無い者でも安全にできる治療法を重視していたんですね。
そのため手術の腕の向上だけでなく、
手術にて使う器具の開発も熱心に行っていました。
改めて考えると野心にあふれる財前五郎とは、
性格はあまり似通っていなさそうですね。
現在『白い巨塔』に関する記事の特集中!詳細は下記のボタンから!
まとめ
- 財前五郎には2人のモデルがいた?
- 性格はあまり似ていない
神前医師も中山医師もかなりの人格者であったであろうことが伺えます。
お二人にも多少なりとも野心はあったのかと思いますが、
主に名前や経歴がモデルとなっただけだと思われるに過ぎませんでした。
財前五郎は1人の人間としては魅力的ですが、
人格者とは言えないですからね。
その点は少し安心というところでしょうか。