白い巨塔は財前五郎が亡くなって物語が幕を閉じます。
そこで終わりのはずなんですが…実は2003年唐沢版の白い巨塔にはなんと財前の死後のストーリーがあるんです。
特別編と言われているものですが、これがテレビで放映されました。
今回は財前の死後の特別編についての情報をお届け致します。
Contents
白い巨塔の財前の死後が描かれるのは2003年版
恐らく2019年の岡田版に財前の死後の物語は存在しないでしょう。
今回は2003年の唐沢版のその後について取り上げるんですが、あくまでも2003年の唐沢版について。
1978年の田宮版や2019年の岡田版とは話が違うはずです。
登場人物の去就がドラマ毎に違いますからね。
続編では浪速大学に残った柳原に焦点が当たっています。
白い巨塔の財前の死後をざっくりと
- 物語は財前が亡くなって2年後?
- 第一外科の教授は外部から招聘された綿貫教授
- 佃と安西はどこかに飛ばされた
- 里見脩二は千成病院にいるまま
- 柳原が成長している
白い巨塔特別編と銘打ってはいますが、ほとんどが過去の回想に使われており、ぶっちゃけ「総集編です」。
●コアなファン
●全話見るのは大変
という人に向けた作品だなと思います。
白い巨塔の財前の死後のあらすじ
1人の女性が検査のために、浪速大学の第一外科を訪れます。
女性はかつて財前に癌の手術をしてもらったことがあり、「財前先生は?」と主治医の柳原に問いかけるも「先生は遠方にいます。」と真実を伝えません。
検査を終えた結果、癌が再発しており助からないことが分かりました。
抗癌剤による延命治療化、痛みを和らげる緩和ケアのどちらを選ぶか、患者に伝えなければならない柳原。
しかし助からないということを伝えることに怖気づきます。とはいえ柳原も覚悟を決め、患者に余命が僅かなことを伝えます。
患者はその事実に絶望しますが、柳原は気が済むまで話を聞くことにし、患者に寄り添いながら医師としての役割を果たしました。
患者をがんセンターに送り届けた後、柳原は里見に会いに行きます。
里見は財前の望み通りがんセンターの内科部長に…はならず、大河内の推薦した千成病院で引き続き内科医として勤務しています。
「里見先生はなぜがんセンターに行かなかったのか?」
と問いただします。鵜飼からも打診があったようで、それを蹴ってまで千成病院で働き続けるのはなぜかと。
「僕は最初から最期まで患者を診たいんだ。がんセンターでは研究の対象にならない患者は転院させられる。俺は途中で患者と別れたくないんだよ。」
という理由でがんセンターに勤務しない理由を語る里見。ふるいにかけられた患者を診る人間も必要だと。
柳原は里見の心中を知り、千成病院を後にする帰路の途中、手を太陽にかざし何かを思う。
特徴的なシーンをピックアップ
①柳原が患者に告知をするシーン
柳原が患者に対して余命が僅かであり、抗癌剤による延命治療化、痛みを和らげる緩和ケアを行うかを問うシーン。
迷うことが多かった柳原は、仕事をこなそうとするのではなく患者に寄り添うことを決意しました。
自分で考え、患者が落ち着くまで一緒にいることを決めたことを見て、柳原が成長したことを感じるシーンですね。
②財前又一の登場
「儂の婿にならんか?」と柳原に問いかけるシーン。
柳原は断りますが、又一は冗談だと言い「婿は五郎ちゃんしかおらん。」と、今でも財前五郎を大事に思っていることが伺えます。
柳原は控訴審で財前の敵に回ったわけですが、又一はそのことを根に持ったりはしていないようです。
白い巨塔の財前の死後のまとめ
財前の死後のエピソードは、柳原がメインとなっています。
原作や1978年の田宮版では柳原は浪速大学には残っていないので、あくまでも2003年の唐沢版の続編という位置づけです。
個人的な意見としては、里見はがんセンターの内科部長を引き受けずに千成病院にいることを知り、「里見はどこまでも信念を曲げない男なんだなあ」と思いました。
みなさんはどう思いますか?それでは!