財前五郎はかっこいいです。僕はかっこいいと思います。
そこには大きく3つの理由があると思います。
そして財前に対してかっこいいと思うのは、憧れに近い感情を抱くからとも言えます。
今回は3つの理由とそう思ってしまう感情について、深掘りしていきます!
財前五郎がかっこいい3つの理由
①野心に対して一途である
「最高のときは一度だけじゃない。上り続ける限り毎日が最高とは思えないのか?」
- 偉くなりたい
- 多くの人間を従えて歩きたい
- 人間は自分のために生きているんじゃないのか
野心をむき出しにして、上り詰めるためなら手段を選ばない男。
男なら野心が少なからずあるとは思うんですが、ここまで野心をむき出しにして努力し続ける男っていないですよね。
少年漫画の主人公のように努力は続けるものの、綺麗な正義のためではなくただ「自分のため」に突き進むヒール的な要素も男心をくすぐります。
②確かな技術と地位
登場時は助教授(2019年版は准教授)、そして教授選では勝利した後に浪速大学第一外科の教授に就任します。
医学部の教授って相当凄いらしく、一般人からすると想像をつかないほどの権力を握っているようです。
司法・立法・行政の三権分立が日本の基準ですが、その全てが教授に集約されているとか。もう国家元首のようですよね。
財前五郎はこんな地位を手に入れています。
また、政治が得意なだけでなく医者としての技術も確かなものです。
ワルシャワの国際医学会に呼ばれて公開オペを行ったり、雑誌にも「若き権威者」として特集をされたりと、オペの腕も日本を飛び越えたレベルのものを持っています。ドラマ毎に多少の表現は違いますが、確かな腕を持っているのは全てにおいて共通しています。
確かな技術と地位を兼ね備えた人物なら、かっこいいと思ってもしょうがないですよね。
③カリスマではあるが感情的で人間味がある
2003年版では佐々木庸平(弁当屋の社長)のオペを東教授の退官日に合わせて日程を組みました。
里見は肺の検査をすべきだと助言するものの、財前はオペを急いでいたため全く取り合いません。教授選で敵対した東に屈辱を与えたかったんですね。自分の診断にも自信があったからでしょうが。
もし肺の検査をしていれば裁判にかけられることもなかったし、癌で死ぬこともなかったかもしれません。
ひたすら野心に対して一途でしたが、感情的になったことで足をすくわれることになります。
カリスマ性を持った財前ではありますが、感情的になったことで足をすくわれてしまいます。そんな完璧ではない部分があることで、より財前五郎という男をかっこいいと思ってしまうのかもしれません。
財前五郎に憧れるのはなぜか
財前五郎に憧れる心理としては2つ理由があると思います。
1つ目は、自分に持っていないものを持っているからでしょう。
- 並大抵の努力では手に入らない地位
- 世界的に認められた技術
普通の人はこんなものを持っていませんから、憧れて当然です。
女性が異性として憧れる場合も、多くの男性はこんなものを持っていないからでしょう。似たようなものですね。
財前みたいになりたいかどうかは別問題ですが、地位やスキルに多少なりとも憧れるのは当然といえば当然。
これらを手に入れることが出来たのは、「野心に一途」であったからと言えます。そしてその野心は多くの人が持ち合わせていません。
人間はないものねだりですから、ないものをたくさん持っている財前をかっこいいと思うんです。
2つ目は役者のルックスですよね。田宮二郎・唐沢寿明・岡田准一の3人は全員男前です。
男前じゃなかったら多分財前五郎には憧れないんじゃないかと思います。身近にいれば話は別でしょうが、何だかんだでテレビ画面の向こうの出来事。
財前五郎を角野卓造が演じていたら多分憧れないですよね。
見てくれの良さは、財前五郎に憧れる心理の大きな要因です。その上で色々な要素が絡み合って、多くの人が憧れる人物として成り立っているんじゃないでしょうか。
まとめ
財前五郎は自分にないものを多く持っているからかっこいいんです。
人間として尊敬できるかは別ですが、ちょっと浮世離れしているから憧れたりもします。
「財前派?里見派?」
という会話はファンの間でよく繰り広げられますが、この記事を読んでいる人はきっと財前派なのかなと思います。
みなさんはどう思いますか?それでは!