白い巨塔の最終回は何度も見直したくなるものです。
2019年の岡田版のセリフはどうなるのか分かりませんが、2003年の唐沢番の最終回のセリフを振り返ってみましょう。
全セリフを抜き出すと膨大な量なので、今回は
- 2003年 里見が財前に病状を伝えるシーン
- 2003年 財前の最期のシーン
のセリフを抜き出してみました。2019年の岡田版については放送終了後に追記します!
ではドラマ毎の微妙なセリフの違いをお楽しみください。
Contents
白い巨塔の最終回のセリフ集
財前が里見に宛てた手紙(遺書)の内容が知りたい方は、下記の記事を御覧ください。
参考:財前五郎の最期の遺書はドラマ毎に全く違う?岡田版はどうなる?
①2003年唐沢版 里見が財前に病状を伝えるシーン~2人の絆~
財前「はっきりとありのままをいってくれ里見」
財前「ここへ着たのは、君なら事実を曲げず全てを告知してくれると思ったからだ。」
財前「僕は医師だ。しかも癌の専門医だ。その僕が、自分の症状の真実を知らずにいるのはあまりに残酷だ。さあ言ってくれ。僕の最期の診断が妥当であったか否か。」
里見「財前。君の診断は的確だったよ。」
里見「原発巣が切除されていない。恐らく君の言うように、開いたら手のつけられない状態だったため、東先生はすぐに閉胸したとおもわれる。」
里見「また、すでに両肺に、肺内転移を起こしている。ステージ4だ。」
里見「次に、右手の痺れだが、これも君の見立通り、原発巣から脳転移を起こしたからと考えられる。」
財前「余命はどれくらいと読む?」
里見「長くて三ヶ月だろう。」
財前「僕の診断と同じだよ。三ヶ月か。最高裁に上告しても、判決を見届けるのは不可能だな。」
財前「はっは。僕は負けたわけか。」
里見「うちの病院に来ないか?うちなら内科と放射線科が密に連携して、積極的な治療を受けることができる。末期の患者を受け入れる、緩和ケア病棟もある。俺が担当させてもらうよ。君の望む治療を行う。」
財前「ありがとう里見。嬉しいよ。だが、それは無理な相談だな。浪速大学の現職教授が民間の小病院に店員すれば、医学文メンツはまるつぶれだ。ましてや、がんセンターの設立に関わっていた僕が他所で死ぬことは許されん。」
里見「メンツなんかどうにでもなるじゃないか。俺が、俺が鵜飼学長を説得するよ。」
財前「無駄だよ。君の説得など通じる世界ではない。君もよく知っているとおりだ。
財前「大学病院の人間は、大学病院の中でしか死ねないんだ。」
里見「財前。なぜ諦めるんだ。どんなときでも、決して諦めず戦ってきた君じゃないか。自分が望む治療を、自分で選ぶべきだろ。」
財前「どうしたんだ里見。死を前にした患者を相手に声を荒げたりし。いつもの君らしくないぞ。」
里見「君を助けたいんだよ。」
財前「僕は助からんよ。」
里見「俺は君を助けたいんだ!それが無理なら、せめて君の不安を受け止めたいんだ。俺が受け止めたいんだ。」
財前「里見、僕に不安はないよ。ただ…」
財前「すまん…ただ…無念だ。」
②2003年唐沢版 財前の最期のシーン~財前五郎の最後の言葉~
柳原「東先生いらっしゃいました!」
東「財前くん、財前くん、聞こえるかね?呼吸状態を考えてステロイドを用意するよ!」
財前「ステロイドでいいのか里見。佐々木庸平は食道がんだ。メトブラシンを投与すべきだ。」
財前「いまワルシャワだ。アウシュビッツを見ていた。」
鵜飼「財前くん、しっかりするんだ!」
財前「誰だ君は、あっちへ行きたまえ。」
佃「財前先生。鵜飼学長ですよ。」
鵜飼「僕だよ。」
財前「用はない出て行きたまえ!」
財前「ゲホッゲホ。何をしている。メスはまだか。里見君の診断は間違っていなかったよ。クーパーをよこせ!…クーパーをよこせ!」
財前の手を握る里見。
財前又一「ここをでまひょ。二人っきりにしまひょ。ここをでまひょ。杏子でよ。杏子。」
佃「先生、先生。」
財前「決心してくれたのか。やっと、がんセンターの内科部長を引き受けてくれるんだな。これで、僕のがんセンターも盤石だ。
財前「佐々木さん、あなたもがんセンターに入院されたら、ベットは空けますよ。ええ、僕はセンター長ですからね。」
財前「里見。一言くらい祝いの言葉…」
財前「転移ではない…僕しかいないんだ…世界は…代わりの人間が…」
財前「2人で、2人で…里見。」
財前が喋っている間、里見はそれをただ黙って聞いていました。
③2019年岡田版 財前の最期のシーン
放送終了後に追記します。
白い巨塔の最終回の台詞はドラマ毎に違う
- 1978年版
⇒里見は財前に病状を伝えない - 2003年
⇒里見は財前に病状を伝える
- 1978年版
⇒多くの人が財前を看取る - 2003年版
⇒財前を看取るのは里見ただ1人
という違いがあるので、台詞の内容も変わってきます。
2019年の岡田版ではどのように描かれるのか、今から楽しみですね!