『天気の子』の気になる点を感想を交えて、気になる点を徹底考察していきます。
帆高と陽菜がその後どうなったのか、手っ取り早く見たい人は目次から項目に飛んでください。
なお、派手にネタバレをしているので、『天気の子』を見ていない人は『戻る』ボタンをタップorクリックすることを強く強くおすすめします。
ということで、すでに劇場で『天気の子』を見た、もしくは小説を読んだという人は先に進んでください。
Contents
【天気の子】主題を考察
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主題歌『愛にできることはまだあるかい』の歌詞通り。
ド直球に『愛』があれば世界を敵に回したって構わない、と言う程の愛の力で動く帆高。
- 線路を走って悪目立ちしても構わない。
- 警察に追われても構わない
ただ陽菜に会いたい、陽菜を取り戻したい。それが帆高の原動力でした。
それを理解してくれるのは陽菜の弟の『凪』。
そして事情を詳しく知らない『夏美』を動かし、最後の最後には『須賀』も手助けをしてくれました。
でもほとんどの人からすれば、帆高は気が狂ってるようにしか見えないでしょう。
線路を走る姿はSNSに投稿されたでしょうし、前科も盛りだくさん。
それでも帆高は陽菜に会いたい、という愛(というよりは恋)の力でどんなことでもやってのけました。
それが夏美を動かし(2度目)、須賀を変えていきました。
リアルな世界観の中でのセカイ系として出来上がっていましたが、帆高と陽菜2人だけの世界ではなく、周囲の協力がなければハッピーエンドにはならない作品です。
かつてのセカイ系は2人の関係で全てが完結しがちでしたが、今回は協力してくれる仲間が多かったですよね。
余談ですが新海誠ファンなのであれば、過去作の『雲のむこう、約束の場所』を思い出す人も多かったかもしれませんね。
【天気の子】帆高と天野陽菜のその後
高校を卒業し上京した帆高は、坂道で陽菜と再会します。
ここは特に考察するまでもなく、2人は晴れて結ばれたと考えてもいいんじゃないでしょうか。
入れ替わった記憶が無くなったわけでも、知らぬ間に婚約者が出来たわけでもないですし。
もう2人の間に障害はありません。
帆高と陽菜にとってのハッピーエンドという解釈で間違いないと思います。
あの秒速5センチメートルですら「見た人を励まし自分を肯定するために制作された」映画なんですから、
帆高は大学へ進学
帆高は上京して大学に進学していましたね。
東京は水没しちゃったけれども、これからは陽菜との甘い生活が待っているでしょう。
帆高は一人暮らしの大学生。確実に甘々な生活が待っています。羨ましい…
ちなみに、進学した大学は東京農工大学でしたね。
陽菜は高校3年生に?
陽菜は穂高より1歳年下。
制服を来ていたので、陽菜は高校に通っていると考えて間違いありません。
そのため帆高が大学に進学したタイミングで、陽菜は高校3年生に進学したと考えられます。
小説版では「本当の意味で18歳を迎える」(帆高視点ですが)と記述があったので、間違いないでしょう。
とりあえず、約束された甘々な日々が待っているのは確定事項に近いですね。
【天気の子】天野陽菜はその後100%の晴れ女ではなくなった?
陽菜が現世に帰ってきた時、首につけていたアクセサリー(チョーカー)が外れていましたね。
これは晴れ女としての能力を失い、普通の女の子に戻ったことを暗示していると思います。
しかしながら、気になるシーンがあったのでその点を考察していきたいと思います。
天野陽菜がその後も100%の晴れ女だと匂わせるシーン
晴れ女の力を失っていないのではないか?と感じさせる場面もあったのは事実です。
- 天気予報での「局所的な晴れ間がある」との発言
- ラストシーンで桜が咲いていた
陽菜の晴れ女としての力は局所的な晴れを呼び込む力でした。
雨が止むことのない東京が局所的に晴れるという現象は、陽菜が関わっていることを匂わせます。
ってラストに近いシーンでありましたよね?
また、ラストシーンで帆高と陽菜が出会った場所には桜が咲いていましたよね。
これは桜が咲いていた場所だけは、雨が降っていなかったということの暗示でしょうか。
実際は雨が降ったくらいで桜が全部散ることはないそうですが、雨が降り続いていたらそれどころじゃないですよね。
そもそも3年も雨が降り続いていたら、桜どころか植物全体がヤバイと思いますが(笑)
そんな描写もあり、陽菜には晴れ女としての力が残っているのではないかと疑いたくなります。
天野陽菜がその後も100%の晴れ女だとマズイ
晴れ女の力があったらまた陽菜がどっか行っちゃいますよね!?
帆高が全てを懸けて陽菜を救いに行ったのが徒労に終わってしまいます。
なので陽菜には晴れ女としての力があってはいけないんです。
帆高が発砲したり警察官に銃を向けたりしてまでやり遂げたことが、全部パーです。
またラストシーンで陽菜はずっと祈っていました。
小説では「降りしきる雨の中で」と表現していたので、陽菜が祈っているにも関わらず雨は止みませんでした。
そのため、陽菜には晴れ女としての力はもう無いと考えます。
天気の子の世界における『瀧』と『三葉(みつは)』のその後
東京が広範囲に渡りまさかの水没という結末。
それでも帆高と陽菜にとってはハッピーエンドですが…
さて、劇中には『君の名は。』に出てきた瀧と三葉がいましたね。ファンにとっては嬉しい演出!
瀧はおばあちゃんの家でガッツリ出演、三葉はLUMINEでジュエリーショップの店員をしてましたね。
雪野先生はいませんでした…
『君の名は。』では最終的に何かに惹かれ合って出会った瀧と三葉。
『君の名は。』と『天気の子』は同じ世界線っぽいので、その後は一体どうなったのか気になりますよね。
天気の子でも瀧と三葉(みつは)は出会っている?
劇中でツイッターみたいなものが映ってましたが、日時が2021年の8月でしたね。
この時点で瀧と三葉はすでに出会っているのか?
『君の名は。』で瀧と三葉が都内の階段で出会ったのは、2022年の春と考察されています。
天気の子:2021年
瀧と三葉の出会い:2022年
つまり『天気の子』の中では、瀧と三葉はまだ出会っていないんですね。
出会ったのは陽菜を救い出してから約半年後のことです。
『天気の子』で瀧と三葉が結婚している?
ラストシーン間際で、瀧の祖母と帆高が会話をするシーンがありますよね。
部屋の中には孫が結婚した写真が飾ってあるんです。映画を2回見ても分からなかったんですが、小説ではそれっぽいシーンがあります。
結婚相手が三葉ではないという秒速エンドでなければ、瀧と三葉は結ばれたということになりますね!
胸熱な展開です。
瀧と三葉の出会いに矛盾が生じる?
『天気の子』と『君の名は。』が同じ世界だとすると矛盾が1つ生じます。
『君の名は。』のラストシーンではバリバリ晴れてましたよね!
また、瀧と三葉が冬に歩道橋ですれ違うシーンは雪が降っていました。
歩道橋ですれ違うのは2021年の冬のこと。
2021年の夏から3年間雨が止むことはなかったのですが、『君の名は。』では雨が降っていませんでした。
一体どうなってるんでしょうか。
- 『君の名は。』では局所的に雨が降っていなかった
- パラレルワールドでの出来事
- 陽菜が実は100%の晴れ女のままだった
- 誰かの特殊能力
の3つが考えられますが、①だと線路が水没していないのがおかしいですよね。
いくら局所的に晴れたとしても、半年も雨が降り続けば電車が運行不能なレベルになるでしょう。
最終的には東京が水没しているんですから。ということで①はなし。
1番手っ取り早く解決できるのは②。まあどんな矛盾も解決に導く禁断の選択肢です。パラレルワールドは。
これはできる限り採用したくない案ではあります。
③だとまた陽菜が人柱になってしまいます。これだけはあってはならないですよね。
また前述したように、陽菜は晴れ女としての能力を失ったものと考えます。
そこで出てくるのが④。誰かの特殊能力。
宮水家は代々入れ替わる能力がありましたし、何か特殊能力を持った他の誰かがいるという説。
強引なこじつけですが、新海誠ワールドには特殊能力を持った人が多数いそうなので、何か凄い力が働いたのかもしれません。
…無理やりすぎますかね。
この矛盾を解決する案が思いつかないので、何か考えがある人はコメントをください。
新海誠作品に矛盾を突きつけてはいけない!?
『君の名は。』でも瀧が彗星が落ちて糸守町が壊滅したという事件を、現場に行くまで知りませんでした。
どう考えても世界規模のビックニュースになりそうな事案なのにです。
他にも入れ替わってる間にタイムリープしているのに気づかないのは不自然ということもあります。
日記アプリ使ってやり取りしていましたし、普通は気付きますよね(笑)
だから、新海誠作品に細かいツッコミを入れるとダメなんです!
【余談】てっしー・さやか・四葉はどこ?
三葉と瀧が出演していたのは誰しもが気づくとは思いますが、てっしー・さやか・四葉も出演していました。
てっしーとさやかのシーン
序盤で陽菜がフリーマーケットを晴れにするシーンです。
観覧車に乗る2人の男女がいましたが、あれがてっしーとさやかです。
後ろ姿しか見えませんでしたが、ちゃんと登場しています。
四葉が登場するシーン
東京が異常気象から開放されたシーンの直後。
女の子が手を太陽の日光を眩しがりながら、一言だけセリフを発します。
それが四葉です。1回目で見つけるのは結構難しいですよ。
まとめ:天気の子のその後について
帆高と陽菜、瀧と三葉は末永く幸せに暮らしましたとさ。
新海作品は2人が明確に結ばれた描写がされないから…という意見もありますが、ここまでして結ばれないなんてね。
ないですよね。頼むから結ばれてくれ。