男ならThis video has been deleted.という英文は一度は目にしたことがあるでしょう。
オリジナルを目にした瞬間相当苛つきます。
しかし、落ち着いて考えてみると
「This video was deleted.」と過去形で表さないのはなぜなのか?
と考えたことがある人もいるでしょう。筆者は賢者タイムに考えたことがあります。
ということで、日本でトップクラスに有名なこの英文を和訳&解説していきます。
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This video has been deleted.の元ネタ
「This video has been deleted.」(ディスビデオハズビーンデリーテッド)は紳士の集う動画共有サイトxvideosにて、
飛んだ先の動画が削除されていた時
に表示される一文です。
好奇心MAXの状態でこの文章を見た時の苛立ちと絶望は半端じゃないです。マジで。
最近はリンク切れでも表示されない可能性があります。
少なくとも筆者は削除された動画URLに飛んでも、この文章が表示されることはありません。
それはそれで悲しい。
This video has been deleted.を和訳
この動画は削除されています。
と、和訳をすると非常に単純です。
この1文で人間を絶望の淵に追いやるのですから、言葉の力は恐ろしいものです。
ただ、和訳すると単純であっても英文としては非常に面白いので、もう少し深く解説していきます。
This video was deleted.でないのはなぜ?
なぜ「This video was deleted.」ではないのか。
なんなら「This video is deleted.」でもよさそうなもんです。
しかし、わざわざ現在完了のhave been~を使っています。
それは英語ならではの表現方法が絡んでいます。ニュアンスが違うんですね。
- This video was deleted.
⇒この動画はすでに削除された。 - This video has been deleted.
⇒この動画はすでに削除された。もちろん今も見れないよ。
過去形では過去に消された事実のみを伝えていますが、現在完了だと「今も消されたまんまだよ」という意図も伝えられます。
過去に消されたかどうかなんてどうでもいいじゃないですか。
重要なのは今この動画を見ることができないという事実です。
xvideoの例文だと分かりにくいですが、
- He was silly.
⇒彼はおばかさんだったよ。今は分からないけど。 - He has been silly.
⇒彼は昔からおばかさんだったよ。今もね。
と考えると分かりやすいかも。
「was silly」だと今の彼はシニカルで歪んだユーモアを持った賢人、である可能性もでてきます。