誰もが一度は口にしたことがあるフレーズが「I am the bone of my sword.」(アイアムザボーンオブマイソード)ですね。
奈須きのこさんが訳すと「体は剣で出来ている」となりますが、日本語の意味として合っているのか?
基本的に英語も訳し方もポエムすぎでバリバリ意訳されているのは御存知の通り。
言葉通りの意味に受け取って良いのか疑問を感じた方も多いでしょう。
ということで、今回はI am the bone of my sword.の日本語の意味について特集をします。
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I am the bone of my sword.の日本語の意味は?
「I am the bone of my sword.」を直訳すると
私は私の剣の骨子である
となります。あまりにも不自然なので意訳すると「体は剣で出来ている」となるんですね。
意外かもしれませんが意訳をすれば原文と意味は大差なくなります。
「bone」は骨子の意味があり「骨子=骨組み」です。
自分の骨子は剣で出来ている
つまり「自分自身の剣が自分を形作っている」と解釈ことができます。
日常生活を送っていてもまず使う場面はないでしょうが‥
これは衛宮士郎ならではの詠唱なんですね。
「体は剣で出来ている」の意味を深堀りしてみる
体は剣で出来ている
は衛宮士郎や美遊兄が固有結界を展開する時の詠唱ですね。
アーチャーとは違い日本語で展開をします。
ただし、アーチャーの英語の詠唱のルビは「体は剣で出来ている」となっていますね。
スピンオフを含めた士郎アーチャー軍団も全て「I am the bone of my sword=体は剣で出来ている」で統一されています。
なぜなら、衛宮士郎の起源は「剣」であり魔術の属性も「剣」であるから。
元々の起源は違ったはずですが、衛宮切嗣が埋め込んだ全て遠き理想郷(アヴァロン)の影響で衛宮士郎の起源と属性が剣になりました。
冬木の大火災から士郎を救うために、衛宮切嗣が埋め込んだエクスカリバーの鞘ですね。
そのためか、衛宮士郎の魔術は固有結界である無限の剣製の展開に特化したものとなったんです。
(衛宮士郎の投影品は固有結界からこぼれ落ちたものにすぎず、本来の投影魔術とは異質のもの)
魔術師としての衛宮士郎は「無限の剣を内包した世界を作ること」に特化しすぎているんですね。
つまり、衛宮士郎は文字通り「体は剣で出来ている」わけです。
I am the bone of my sword.が詠唱されるシーン
①無限の剣製(Unlimited Blade Works)の展開
アーチャーが無限の剣製を発動する時は「I am the bone of my sword.」と詠唱しています。
固有結界は魔法に近い大禁呪なので省略することは不可能なのでしょう。
衛宮士郎と美遊兄は「体は剣で出来ている」と日本語で詠唱するのが通例。
無限の剣製を展開する時は全員が必ず詠唱しています。
②熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)の投影
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)を展開する時も「I am the bone of my sword.」と呟いていますね。
衛宮士郎も「体は剣で出来ている」ではなく英語で詠唱します。
「I am the bone of my sword. ロォォォゥ・アイアス!」
無限の剣製は白兵戦の武器の投影に特化しています。
毎回丁寧に詠唱しているのは、白兵戦用の武器以外は魔力消費が激しいことと何か関係があるのかも?
③偽・螺旋剣(カラドボルグ)の投影
UBWでアーチャーが偽・螺旋剣(カラドボルグ)を投影する時も詠唱をしていました。
劇中で偽・螺旋剣(カラドボルグ)を投影するのは
- 墓地でのバーサーカー戦
- 柳洞寺でのキャスター戦
の2回です。詠唱をしていたのは②のみです。
①は原作及び劇場版では投影時の描写がなく、アニメ版(2015年)では詠唱無しで投影⇒射出をしています。
②は投影しながら言ってみたり、投影後に言ってみたり安定しませんが「原作」「劇場版」「アニメ」の全てで詠唱をしています。
(※劇場版では「我が骨子は捻れ狂う」と日本語での詠唱)
「I am the bone of my sword.」と言わなくても投影は出来るようで、自己暗示や精神統一的な意味を込めて詠唱しているのでしょう。
「トレース・オン」と扱いは同じなのかも。
I am flesh bone of my own sword.って何?
DEEN版(セイバールート)が英語に吹き替えられた際は、詠唱が改変されています。
原作では無限の剣製を発動するシーンはありませんが、DEEN版ではアーチャー対バーサーカー戦で使用しました。
I am the bone of my sword.
だとネイティブからすると意味不明だったのか
I am the flesh bone of my own sword.
に改変されています。ここでのfleshは「新鮮」という意味ではなく「肉体」という意味でしょう。
シリアスなシーンで頓珍漢な英語にならないための改変だと考えられます。
ただし、Fateの世界の呪文の詠唱は自己暗示に過ぎないので文法が間違っていようが問題はないのです。