松丸亮吾さんは高校2年生の時に病気(乳がん)で母親を亡くしています。
当時の松丸亮吾さんは反抗期で、ちゃんとしたお別れができないことを悔やんでいました。
恨まれているんじゃないかとも思っていて、末期がんで離せない母親を前に泣き続け、謝り続けていたんですね。
そんな松丸亮吾さんを救ったのが、遺品のノート、そして婚約指輪ですね。
今回は、病気の母親が松丸亮吾さんに遺した「婚約指輪とノート」にまつわるエピソードを特集します。
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松丸亮吾の母親は病気(乳がん)で亡くなっていた
松丸亮吾さんの母親は2012年4月9日(58歳)に乳がんで亡くなっています。
松丸亮吾さんが高校2年生の時でした。
しかし、当時の松丸亮吾さんは反抗期を迎えていて、ちゃんとお別れを出来なかったんですね。
松丸亮吾さんは母親が末期がんで余命が少ないことを知りませんでした。
そのことを知ったのは母親が亡くなる一週間前のこと。
母親は乳がんを患っていたのですが、父親の悟さんにだけ病気の事実を伝えていたからですね。
高校1年生の時の松丸亮吾さんは学校を抜け出してゲーセンで遊ぶ日々が続いていました。
うちに来たかったわけじゃないし。別のところに生まれたかった。
そんな暴言も吐いていて、感謝の言葉を伝えることができなかったんです。
入院中はお見舞いに行かず、自宅療養をしていた2ヶ月の間も顔を合わせることはありませんでした。
ようやく母親と顔を合わせたのは「今日が最後かもしれない」という時。
医者が家までやってきて、ただならぬ雰囲気が漂っていたそうです。
声も出ず痩せ細って変わり果てた姿の母親を前にして泣き崩れ、ひたすら謝り続けていました。
その1週間後に母親は亡くなったのです。
「自分のことを恨んでいるんじゃないか」とも考えたことがある松丸亮吾さん。
そんな彼を救ったのは母親の遺品でした。
母親の遺品の「婚約指輪とノート」で涙腺が崩壊
松丸亮吾さんの母親は遺品として婚約指輪とノートを遺していたんです。
そして、半ばヤンキーと化していた松丸亮吾さんを変えたのが「ノート」に綴られたある言葉でした。
①母親が残した婚約指輪
母親の遺品の1つが婚約指輪です。
この婚約指輪は父親の悟さんが母親の順子さんに渡したもの。
松丸家は4兄弟ですが、この婚約指輪は亮吾さんに対して遺されたものでした。
父親の悟さんに託していたもので、2019年8月の「24時間テレビ」放映中に松丸亮吾さんの手に渡りました。
松丸亮吾さんが結婚した時、お嫁さんに渡すことができたらとの思いがあったんです。
末っ子が結婚すれば安心できると思っていたんじゃいか、と父親は語ります。
亮吾「もっと早く言ってよ」
とも呟きながら涙ぐんでいた姿が印象的です。
数年後には、松丸亮吾さんの結婚相手の指にはまる日が来るのでしょう。
②子供への「思いが溢れるノート」
病気だった母親が遺したもう1つの遺品が「ノート」です。ノートには
- 日記
- 料理のレシピ
が書き綴られていました。日記には
- 今日は不調、最悪
- 左足のしびれ強い
- ついに喋れなくなってしまった。声が出ない、口が動かない。
などの病状が書かれていて、それを読んだ松丸亮吾さんの心境はどんなものだったのでしょう。
しかし、それだけなく料理のレシピで涙腺の崩壊が止まらなくなります。
子どもたちのために料理番組を見て書いた、たくさんの料理のレシピがノートの中にあったんですね。
ずっと子供のことを思い続けていた証拠です。
そして、とある言葉が松丸亮吾さんを変えました。
もっと頑張れたら…亮吾が大学生になるのを見ること!
この言葉を見て、「ちゃんと大学行ったよ、ちゃんと叶えたよ」と報告をするために勉強を頑張ることにしたんです。
三男の怜吾さんから英語を教えてもらい、長男のDaiGoさんからは理科を教えてもらっていました。
その結果、2014年の4月から東京大学工学部に通うことができたんですね。
松丸亮吾さんは母親のお墓に行って「合格したよ」と夢を叶えたことを報告しに行けました。
病気の母親が松丸亮吾に遺した「もう1つの遺品」
病気の母親が松丸亮吾さんに遺した、物としての遺品は「婚約指輪とノート」です。
しかし、もう1つの遺品が松丸亮吾さんを助けていました。
それが「弱点スクラップノート」という勉強法です。
松丸亮吾さんが小学生の頃、母親は「弱点スクラップノート」で勉強を教えていました。
解けなかった問題や間違えた問題のみを取り上げてまとめたノートのことです。
小学生の時に母親が作った弱点スクラップノートを使い、名門の麻布中学校に合格しました。
この勉強法は、松丸亮吾さんの東大合格に向けた受験勉強の時にも受け継がれていたんですね。
松丸亮吾さんの大学合格の裏には、母親の「弱点スクラップノート」が大いに役立っていました。
母親すらも想定していなかった、松丸亮吾さんの未来に向けての贈り物です。